トルクレンチの使用方法!自動車のタイヤを脱落させないためのホイールナットの締め方!

トルクレンチでホイールナットを締め付ける

ホイールナットを締める時にトルクレンチを使わなければいけないから始まり、1回で締めるか2回で締めるかなど、様々な論争が起きていますが、筆者は違った形での2回締めを行っておりますので、自分流のトルクレンチを使用したホイールナットの締め方をご紹介します。

トルクレンチの使用方法!タイヤを脱落させないためのホイールナットの締め方!

トルクレンチとは?

トルクレンチの使用方法
十字レンチなどを使用してもだいたいの場合は若干のオーバートルクになって締まっている事の方が多いと思いますが、特に非力な女性の方などはトルク不足に陥りやすいと思うので、定期的にナットの緩みを確認するか、トルクレンチを使用するのが確実です。

トルクレンチとは、予めメーカーで設定したナットやボルトの締め付けトルク通りに締め付けを行うための工具で、アナログ式であればノッチ音、デジタル式であればブザーで設定したトルクになった事を知らせてくれる工具です。
この工具を使用する事で、ボルトやナットを締め付けた後の緩み防止や、締め付けた時に力をかけすぎた事によるボルトの伸びを防いで、トルク管理を怠った事で発生するトラブルを未然に防ぎます。

締め付けたり緩めたりする工具というよりは、適切な力で締めているかをチェックするための測定器と考えておいた方が良いと思うので、緩めるために使用したり設定したトルク以上に力を掛けるのは故障の原因となります。

タイヤ交換でのトルクレンチの使い方

筆者の場合は複数回に分けて締め付けておりますが、一つの部品に対して複数のボルトで締め付けを行う場合は、一番最初に締めた箇所の締め付けトルクが弱くなってしまう事が気になってしまうため、何回かに分けて締めた方が確実だと思うからです。
その手順について以下で解説します。

1.ボルトのセンターとナットのテーパーを合わせるために手締めする

ホイールナットの21mmソケット使用した手締め
対角に締めるのは基本ですが、ホイールのナットホールのセンターとナットのセンターを合わせるために、軽く手締めを行います。
センターが合わないまま強く締め付けると、ハンドルのブレの原因になったり、いずれは緩んで走行中にホイールごと車両から外れてしまう事になってしまうので、ナットが奥まで締まるようにホイールを揺らしながら全てを軽く締め付けます。

特にハブリングが無いワイドトレッドスペーサーやハブ径が合っていない社外ホイールを取り付ける場合は、ボルトとホイールのナットホールのセンターが合いにくいです。

そして手締めを重要視しているのは、ねじ山にナットがかかっていない状態で横着をして十字レンチやインパクトレンチで突然締めると、ねじ山を潰してしまう恐れがあるからで、万が一ボルトのネジを潰してしまった場合は、ホイールの脱着やブレーキの分解に加えボルトの打ち換えなど、高額な修理金額がかかってしまいます。
なので、ナットがある程度ねじ山にかかるぐらいまで締まった事を確認してから、工具を使用する事をオススメしています。

2.タイヤを地面に設置させられるぐらいまで締め付ける

ホイールナットの締め付け クロスレンチで締める
タイヤ交換ぐらいでジャッキスタンドを使う人もいないはずなので、ジャッキから車両が脱落してしまわないように、最大トルクでの締め付けは車両を地面に設置させてから行うための締め付け作業です。
5穴の場合は対角上に5か所を適度な強さで締め付けて、ホイールナット全てに極端な緩みが無い事が確認できたら、ジャッキを下してタイヤを地面に設置させます。

5穴ホイールのナットを締め付ける順番
上の画像のような順番で良いですし、1→2→5→3→4の順番に締めても、センターさえ合っていれば均等な力で締め付けられる事には変わりはないので、どちらでも大丈夫です。


3.車両に合った適正トルクを調べる

自動車の取扱説明書に記載のホイールナット締め付けトルク
ホイールナットの締め付けトルクは車両の取扱い説明書に記載してありますが、中古車の場合は取扱説明書自体が無い場合もあるので、車両を販売している最寄りのディーラーなどで確認をした方が良いでしょう。
今はネットで何でも調べる事が出来るので、間違いないのであればそれでも良いですが、形式の違いによって締め付けトルクが違う場合もあるので、ディーラーが確実です。

4.少しトルクを下げてホイールナットを締め付ける

トルクレンチでホイールナットを締め付ける
5穴であれば5か所を本締めするのですが、私の場合は5穴だとトルクレンチで10回締め付けを行います。
全て締めた後に一番最初に締めた箇所のトルクが弱くなってしまう事があるのが理由で、5か所を対角上に締め付けた後に、一番最初に締めつけたナットを確認も兼ねて適正トルクで締め付けると、もう少し締まるぐらいまで締め付けトルクが落ちている事があるので、確認のための2周目追加での締め付けです。

正確には1周目で適正トルクよりも少し弱いトルクで締め付けて、2周目で適正トルクで均等に締め付けるような手順にしています。
適正トルクよりも弱いトルクをトルクレンチに設定する
ホイールナットを締め付ける時の適正トルクが103N・mなので、1周目にそれよりも値が低い98N・mで1回目の締め付けを均等に行います。
これを4輪全てでやれば、8割から9割ぐらいは均等に締まっていると思っておいて良いと思います。

トルクの設定方法は、上の動画のようにトルクレンチのグリップ下に付いているロックノブを緩めて、グリップを回してトルクを設定後にロックノブを締めて設定値を固定します。


5.最終チェックも兼ねて適正トルクでナットを締める

トルクレンチを適正トルクに設定して締め付けを行う
トルクレンチの値の設定は、上の画像のように主目盛である100N・mの位置に、グリップの先端に刻まれている副目盛の0が合った所から少し回して、グリップに刻まれている副目盛3の位置が主目盛センターのラインに合ったら、103N・mに合ったという事になります。

トルクレンチを使用したホイールナットの締め付けは、上の動画のように行います。
2回締め付けを行うという事は、トルクレンチの使用方法としては推奨されていない2度締めという事になりますが、1回目の作業が適正トルクよりも弱いトルクでホイールナットを締め付けているので、全てのタイヤ交換が終わってから最終チェックも兼ねた適正トルクでの締め付けと思って良いでしょう。

トルクレンチのトルク表示
全てのタイヤでこの作業を行って、100km走行後にもう一度増し締めをすれば、次のタイヤ交換の時期まで外れるという事はまずありませんし、十字レンチや車載レンチで締めたとしても、緩んだ経験は一度もありません。
案外この増し締めをする事の方が重要で、ホイールの取り付け直後に適正トルクで締め込みを行ったとしても、何か所かはもう少し締まったなんて事も稀にあります。
ホイールとナットのテーパー面が馴染んだのが理由かと思いますが、タイヤとホイールの交換は、増し締めまでが一連の作業だと考えていた方が確実で安全です。

筆者の場合はホイールナットの締め付けに、1番目にソケットでの締め付け、2番目にクロスレンチでの締め付け、最後の本締めと確認でトルクレンチを使用しております。
その理由としては、1.ソケットの使用はホールに指が入りにくい事とボルトにナットが斜めに入ってネジ山を潰してしまう心配が無い事、2.十字レンチであればある程度トルクをかけられる事とジャッキアップ時に本締めをしてジャッキから車両が外れてしまう心配が無い事、3.オーバートルクやトルク不足になる心配が無く適正なトルクでホイールナットを締め付ける事が可能な事の3つが理由です。

また、トルクレンチとソケットのみを使用した場合は、バンパーやドアに当たって締め付けが難しい場合もあるため、その際はエクステンションバーを使用するのがオススメですが、強度が低い製品や角度を自在に動かせるユニバーサルジョイントを使用すると、捻じれによるトルクの低下の原因となる場合もあるので、しっかりとした強度があるエクステンションバーを使用するのが望ましいです。

特に捻じれやすい9.5mm角以下のトルクレンチは注意が必要かもしれません。


まとめと商品の購入

何故このような締め方をするかと言うと、15年近く新車のトラック架装メーカーに勤務をしていたので、製造工程の時間が長くてボルトがやたらと多いトラックの出荷前チェックを行うと、ボルトとナットがアルミボディに馴染んで必ずどこかは緩んでいる事がたまにあったからです。
ドライバー以外にも一般車や歩行者の命を預かっているような作業を長年してきたので、脱落防止や緩みなどには特に気を使って改善を重ねた結果こうなりましたが、製造と品質管理のダブルチェックの後に、ディーラーに入ってからのチェックでトリプルチェックになるんですよね。
Dに入ってから緩んでいるのが発覚すると、とんでもなく騒がれます。
色々経験はさせてもらいましたが、1人での作業でもオーバートルクにならずに最終チェックまで行える2度締めは筆者的にオススメです。

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