トヨタのミニバン、新型90系ヴォクシーハイブリッドの純正ホーンは、車体の大きさに合わない原付のような音がするシングルホーンでしたので、一度も純正ホーンを鳴らさないまま納車から10日ほどでプレミアムホーンに交換をいたしました。
トヨタ 90系ヴォクシー ハイブリッド プレミアムホーンの購入と取り付け
90系ヴォクシーの純正ホーンは安っぽい?
90系ヴォクシーに限らず、最近のトヨタ車はダブルホーンではなく、原付のホーンを思わせるようなシングルホーンが純正仕様となっています。
あまりホーンを鳴らす機会は無いのですが、信号待ちの先頭でいつまでも発進しない人が多すぎて、鳴らしたくなくても鳴らさないと進まない事が多いんですよね・・。
ほんの数秒でもスマホを見ていないと落ち着かない人なんでしょうけど、ちょっと困りものです。
そのままではあんまりなので、今回はトヨタの部品として販売しているプレミアムホーンの購入と取り付けをいたしました。
警音器の保安基準
自動車の保安基準ではクラクションやホーンを警音器と呼び、音量や音色について細かく定められております。
警音器の音の大きさは自動車の前方7mの位置において112dB以下93dB以上、動力が7kW以下の二輪自動車に備える場合は112dB以下83dB以上である事と定められており、この基準値から外れるホーンは車検非対応となります。
また、ゴッドファーザーが流れるミュージックホーンや音色にエコーがかかったようなアリーナホーンや新幹線ホーンのような製品は「音の大きさ及び音量が一定なものであること」を定めた道路運送車両の保安基準第43条の第2項・第3項の告示に適合しない音となってしまい車検不適合になります。
当然緊急車両で使用するようなサイレンや鐘も道路運送車両の保安基準第43条の第2項・第3項に適合していないためNGとなります。
販売してあるからと言って必ず車検に適合しているというわけではないので、特にメルカリやラクマなどのフリマアプリで中古製品を購入した場合は、車検不適合である事を分からずに購入してしまう事もあるから気を付けて欲しい。
トヨタのプレミアムホーンを90ヴォクシーに取り付け
トヨタのプレミアムホーンは上記の保安基準に適合しているどころか、そもそも純正部品として販売している製品であるため、壊れていない限り車検に通らないなんて事はありませんので、安心してお使いいただけます。
今回の取り付け車両は90系(95)ヴォクシーハイブリッドE-Fourとなりますが、90系のノアとヴォクシーであれば取り付け方はほぼ同じとなりますので、参考にしていただければ幸いです。
購入したプレミアムホーンはカローラフィールダー用
そんなに壊れるものではないので、中古品をメルカリやラクマで買っても良いかと思ったのですが、今回取り付けをしたプレミアムホーンはAmazonや楽天市場で販売しているカローラフィールダー用を使用しました。
80系ヴォクシー専用品も販売されているけど、購入者のレビューの中にカローラフィールダー用は分岐ハーネスがセットで入っていて90系ノアにそのまま取り付けが出来たとのレビューがあったのでそれを参考にいたしました。
多分、車種別専用で販売しているプレミアムホーンは分岐ハーネスがセットで入っているから専用なんでしょうけど、確実に分岐ハーネスが入っている方を選択しております。
メルカリで購入して分岐ハーネスを別途購入すると、今回購入した新品のプレミアムホーンとさほど変わらない値段になったのではないかと思います。
プレミアムホーンの音色はローピッチが400Hz、ハイピッチが500Hzとなっており、音域はPIAAホーンなどの市販のホーンとほぼ同じとなっております。
トヨタ(TOYOTA) プレミアムホーン COLORRA FIELDER カローラフィールダー 【 NZE141G/144G ZRE142G/144G 】...
ラジエターフードパネルを外す
エンジンルーム内前方にあるラジエターフードパネルを取り外します。
プッシュリベットクリップで7か所止まっているので、リベットクリップ真ん中のピンを押し下げてクリップのロックを解除すると外すことが出来ます。
全てのプッシュリベットクリップを取り外したら、ラジエターフードパネルを持ち上げて純正ホーンが見える状態にします。
ちなみにフロントバンパーを取り外して交換した例も見ましたが、手が入らないというわけではないので、そこまでする必要は無いでしょう。
それにしてもエアダクトの開口部が・・小さいですね。
純正のホーンを取り外す
90系のノアとヴォクシーは車両右側の一か所にホーンが付いているだけなので、取り外し自体は簡単です。
純正ホーンに付いているコネクターを外して、ホーンを固定しているM8ボルトを12mmのラチェットやスパナ等を使って緩め、ボルトを落とさないように慎重にホーンを取り外します。
どおりで音がしょぼいわけだ・・。
純正ホーンが取り付けられていた場所にプレミアムホーンを取り付ける
車両右側の純正ホーンが取り付けられていた位置にプレミアムホーンの片側を、渦巻き開口部が必ず下になるように取り付けます。
右と左どちら向きでも大丈夫ですが、ハイブリッド車の場合は、車両接近通報装置のスピーカーが左側に取り付けられているため、干渉しないようにハイピッチを純正ホーンの位置に取り付けます。(渦巻き開口部が車両外側)
車両接近通報装置の下にローピッチのプレミアムホーンを取り付ける
純正ホーンが取り付けられていた場所の反対側に、M8ボルトを取り付けられる穴が空いていますが、右側のようにナットが溶接されているわけではないので、M8のボルトとナットを使用して固定します。
ハイブリッド車の場合は車両接近通報装置のスピーカーが取り付けられているので、干渉しないようにご注意を。
左右を反対に取り付けなければ大丈夫です。
通常はボルトを表側に付けてナットを裏側に付ける例がほとんどですが、トラック架装屋時代の名残で私の場合はナットが表側です。
詳しい理由は分かりませんが、緩んだ時に目視しやすいからだとか何とかだったけど、原則これでした。
あと締め付ける時にしっかり締まるから楽なんですよね。
分岐ハーネスを取り付ける
カローラフィールダー用プレミアムホーンに付属している分岐ハーネスを、両側に取り付けたプレミアムホーンのコネクターと車両側コネクターの3か所に取り付けます。
全ての分岐ハーネスで共通なのかヴォクシー用で長さが違うのかは分かりませんが、カローラフィールダー用は左右のホーンに向かうハーネスの長さが同じなので、綺麗に配線をするのであれば、左側だけ少し延長して見えにくくした方が綺麗に収まるのかと思います。
ちなみにラジエター?コアと接触しているように見えていますが、裏側でタイラップで固定しているので、実際には少し余裕があります。
多分プレミアムホーンの取り付けで一番困るのは、配線の取り回しでしょう。それ以外はほぼポン付けなので、難しくはありません。
最後に一番最初に取り外したラジエターフードパネルを取り付けて完了です。
7か所のプッシュリベットクリップは、真ん中のピンを上に持ち上げて、穴にプッシュリベットクリップを入れてピンを元の位置に押し込むと固定されます。
音はヨーロピアンサウンドだけど響きが違うような?
プレミアムホーンは400Hzと500Hzで構成される市販のヨーロピアンサウンドホーンと音域はだいたい同じになるはずなのですが、スカスカ感が少ない響きと上質感がある音であるように感じます。
他にプレミアムホーンを選択するメリットと言えば、純正ハーネスを加工せずに分岐ハーネスのコネクターを接続するだけなので、断線やコネクターの抜けの心配が少ない点でしょう。
車両の売却時に純正に復帰しやすく、加工痕を残したくない人にはオススメの組み合わせです。
トヨタ(TOYOTA) プレミアムホーン COLORRA FIELDER カローラフィールダー 【 NZE141G/144G ZRE142G/144G 】...
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