90系(ZWR95W)ヴォクシーハイブリッドE-FourにRS-RのローダウンスプリングTi2000を入れてローダウンをして、前車の形見の19インチを入れてツライチ?マッチングをいたしましたので、装着後のダウン量や乗り心地も含めてレビューをしていきたいと思います!
90系ヴォクシーハイブリッドE-FourにRS-RのダウンサスTi2000を入れてローダウン!
ノーマル90系ヴォクシー4WDとE-Fourの車高の事
80系ノアとヴォクシーの4WDは尻上がりでホットロッドかと思えるような超前傾姿勢になっているのは有名な話ですが、90系ノアとヴォクシーの4WDとハイブリッドE-Fourは、前の車高も上げて4WD専用のサスセッティングをしています。
これによって80系同様の超前傾姿勢は解消されているのですが、フェンダーアーチの大きさに対してタイヤサイズが小さい事と、特にリアのフェンダーとタイヤ間のクリアランスが大きくなりすぎて、イカツイ見た目に対してチョロQみたいなずんぐりむっくりスタイルが気になってしまっている人もいるのではないでしょうか。
ほとんどの場合は展示してあるFF車を見てから契約して4WDの現車が納車されてから、やたらと高い車高に違和感がある事に気付くとは思いますが、ドレスアップをした事がある経験者であれば後々気になり出す事もあるのではないかと思われます。
カタログスペックを見れば車高が違う事には気づきますが、ノアとヴォクシーを展示する場合は4WDとFFの両方を展示しないと詳しくは分からないとは思いますし、現車が届くまではフェンダークリアランスがこんなに大きいとは気づかないはず・・。そのぐらい見た目は違います。
私の場合は納車後すぐに車高よりもフェンダーとタイヤ間のクリアランスが広い事が気になり出して、納車後1か月ちょうどでローダウンスプリングを入れてしまいました。
RS-R Ti2000ヴォクシーハイブリッド商品ページ
ヴォクシーハイブリッドE-FourにFF車の純正ショックアブソーバーとコイルスプリングを入れるという手もありますが、リアモーター分の重量が加わるのとフル乗車時にどのぐらい下がるか分からないというのもあったので、RS-R Ti2000でFF車ぐらいまで車高を下げるというのが目標でした。
理想を言えば車高調でベタベタまで下げたいのですが、ドレスアップ目的では行ける場所が制限されてしまう事と、雪上走行が必要になる冬の撮影のためにE-Fourを購入した意味が無くなるという事で、フロント3cm~3.5cmダウン、リア4.5cm~5cmダウンで、永久ヘタリ保障のRS-R Ti2000にする事は前から決めておりました。
また、ヴォクシーハイブリッドE-Four購入前に乗っていたアベンシスの19インチのアルミホイールが家に残っていたのと、廃車前にタイヤを新品に交換したばかりだったのもありましたので、このホイールを履かせるために違和感が無い車高までには落としたかったのです。
取り付け工賃を浮かせるために自分で取り付ける事も考えてはいましたが、新たに工具を買い集めると工賃分ぐらいの価格にはなってしまう事と、信頼できるショップに頼みたいという事もありましたので、近所のコクピット名取店さんにダウンサスの取り付けを依頼いたしました。
1G締め付けや仮のアライメント調整を含む取り付け作業の様子はコクピット名取店さんのカスタマイズ別ショーケースで紹介しておりますので、是非そちらも参考にしていただければ幸いです。
RS-R Ti2000取り付け後の車高
RS-R Ti2000取り付け直後のテスト走行をした時のヴォクシーハイブリッドE-Fourの車高ですが、丸見えだったホイールハウス内のショックアブソーバーが目立たなくなり、FF車並みのスマートに見える車高にまで落ち着きました。
フロント3cm~3.5cmダウン、リア4.5cm~5cmダウンが公表値ですが、取り付け直後の車高なので、馴染んでくればもう少しだけ下がるはず。
ホイールの中心からバンパー下端までの位置を見ても、90系ノアとヴォクシーの4WD車で見られる特有の腰高感が解消されて、純正車高よりもかなり落ち着いた車高になったのではないかと思います。
後端に向けて若干の尻上がり傾向でもあったリア周りも、自然な車高に落ち着いてFF車同様の見た目に近くなりましたが、あくまで4WDの車高からFF車並の車高に落ち着いた程度のダウン量なので、輪止めやスロープなどの段差があっても気にするほどのダウン量ではないです。
もう少し下げたい場合は車高調を入れるか、車検非対応になったとしてもTi2000スーパーダウンを入れるのが良いのかもしれません。
ZWR95WヴォクシーハイブリッドE-Fourを横から撮影した写真を並べると、見た目でもかなり変わって、車体と足回りに一体感が出たのが分かるのではないかと思います。
また、リアのサスペンション形式であるトーションビーム式コイルスプリングはアームの起き方次第でタイヤの位置が前後する構造上の問題で、4WDではフェンダーアーチに対してリアタイヤが前側に寄っていると思いますが、FF車の車高に近づいた事でタイヤが丁度良くセンターに収まっています。
これは、4WD車がFF車と共通のアームを使用しているのに対して、4WD専用のスプリングとショックアブソーバーを取り付けている事から、ピボットを中心にトレーリングアームが下方向に起きてしまっている事が影響しているのだと思われます。
トーションビーム式はトレーリングアームが水平になった時に車軸が一番後ろに下がって、さらに車高を下げるとピボットを中心にトレーリングアームが上方に起きて、車軸が前に寄ってくる特性を持つサスペンション形式になっていますので、RS-R Ti2000を取り付けるとぴったりとアーチのセンター付近で車軸が収まっているのが分かります。
気にする人は少ないとは思いますが、この辺は天下のトヨタさんで妥協して設計していたのでしょうね。
地上からリアモーターまでのクリアランスは保ててますが、ドライブシャフトが常に上方に折れたような形になるので、シャフトブーツの寿命は多少落ちるというのは頭に入れておいた方が良いのかもしれませんが、腹下を擦ってしまうような低さまでは下がらないので、ファミリーカー仕様のドレスアップとしては充分なクリアランスです。
ローダウン後に19インチ8Jもぴったり収まった
ZRT272Wアベンシスの形見だったホイールを収めるために車高を下げたかったのもありますが、4WD車特有の腰高感のある車体に収めても違和感しか無かった見た目が、違和感の無い一体感があるスタイルにまで落ち着きました。
とりあえず付けてみた感が無くヤンチャ感も無い落ち着いた印象で19インチを収められておりますが、ZRT272Wアベンシスではかなり内側に入ったサイズだった8J+38の19インチが、90系ヴォクシーハイブリッドではツライチに収まりました。
歴代のヴォクシーも幅が広いタイヤが履けない車種ではありましたが、90系は多少ボディ幅が広がって全車が3ナンバーになったものの、8J~8.5Jがギリギリのサイズとなるようです。 ただし、個体差によってぎりぎり収まった可能性があるのと、これ以上のローダウンはフェンダーの爪に干渉する恐れがあるので、8J+38は非推奨のホイールマッチングとさせていただいております。
前後ホイールサイズ:19インチ 8J+38
タイヤサイズ:ZEETEX HP3000 vfm 225/40R19.Z 93W XL
エクストラロード規格なので、タイヤの空気圧は純正のJATMA規格のロードインデックスと同等の負荷能力となる前後280kpaにしております。
また、タイヤサイズについてもロードインデックスとフェンダーアーチの大きさを考慮して純正17インチよりも5mm大きい225/40R19のサイズを収めております。
純正16インチサイズ:205/60R16 外形:652.4mm
純正17インチサイズ:205/55R17 外形:657.8mm
19インチタイヤサイズ:225/40R19 外形:662.6mm
4本セット ZEETEX(ジーテックス) タイヤ サマータイヤ HP3000 vfm 225/40R19 93W XL 19インチ
RS-R Ti2000取り付け後の乗り心地と走り
乗り心地については純正とさほど変わらないか少し硬くなった程度で、乗り心地にはあまり影響していないような印象は受けましたが、道路の歪のような大きな段差を超える時の揺れ方が少し大きくなったようにも感じられました。
思っていた以上にローダウンをした影響を感じないけどスプリングレートを上げた影響が少しあるというのが、筆者のインプレッションです。
リアの腰高感が無くなった影響はとても大きく、特にリアの粘りが弱くてロールが大きく感じるような不安感が解消されて、曲がる時でも車高の高さが影響する不安定感が無い走りを出来るようになりました。
多分、このロール感を減らすためにリアのスプリングレートを上げている影響が乗り心地に少し影響しているという感じですが、体感でも走りやすくなったので、個人的にはかなり品質が高いスプリングであるという印象は受けました。
90系ノアとヴォクシーのハイブリッドE-Fourや4WD車特有の腰高感が気になる人や、曲がる時のロールが気になる人にはオススメのローダウンスプリングです。
アライメント調整後の数値は仮調整の状態です。
リアは元々左右でトーがずれている事が多いサスペンション形式である事は仕方がないのですが、3cm程度のダウン量でもフロントのトーは左右合計で-12.5mmのトーアウトになっておりました。
馴染んで下がる事を見越してトーインで調整をしていただいておりますが、5000km走行後に再度調整をして一番タイヤへの負担が少なくなるようにする予定です。
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