福島県南会津郡下郷町にある大内宿の近くには大内ダムがあります。このダムは星が綺麗に見える名所などで有名になっている場所ではないのですが、この周辺では視界が開けていて街灯などの明かりも無く、星を観察するにはとても良さそうな場所だったので、その時の様子を記事にいたしました。
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大内ダムとは?
福島県南会津郡下郷町の大内宿上流部に位置する大内ダムは、1974年から19年の歳月をかけて建設した「中央土質遮水壁型ロックフィルダム」で、阿賀野川水系では奥只見ダム、田子倉ダムに続き3番目の高さとなる堤高102メートルほどの高さになっており、春先の雪融け水を始めとした豊富な水量を受け止める総貯水容量は18,500,000 m³もあります。
このダムは揚水式発電所である下郷発電所の上池で、下池にある大川ダムとの間の落差387メートルを利用して、最大出力100万kwの発電を行う目的で建設されました。
阿賀野川流域は特に電源開発が盛んな地域であり、戦後の電力不足を補う目的で水力発電所が多く作られて来ましたが、次第に火力発電所や原子力発電所が増えて来ると、次第に水力発電の新規開発は行われなくなてきました。
しかし、1973年にオイルショックが発生すると石油に依存していた火力発電所は重大な局面を迎え、自然が発する資源で電力が作れる水力発電所が再評価される事になり、その翌年から大内ダムが建設されました。
大内ダムの星空
大内宿への観光を目的に訪れた南会津地方ですが、到着したのは真夜中です。
星が綺麗に見える名所などで有名になっている場所ではないのですが、この周辺では視界が開けていて街灯などの明かりも無く、星を観察するにはとても良さそうな場所でした。
撮影をした場所は下郷会津本郷線沿いにあり、車が数台駐車できるスペースがあるような場所に観光案内版が設置されています。
豪雪地帯でありながらも2020年の冬はとても雪が少なく、多くても数センチメートルから10センチメートル積もっているぐらいで、何度か南会津に訪れている私でも積雪量が少なすぎると感じるぐらいです。
ここから西側は、大内ダムの堤体や山の景色がよく見えるほど開けていて、視界を妨げる程の大きな木や山もなく広い範囲で夜空を眺める事ができます。
全体的に星空は綺麗に見えているのですが、雲がかかってしまい一部分が霞んで見えないような状態です。
大内ダムの北側には会津若松市内や会津美里町があるので少々明るい光が写ってしまいますが、肉眼ではよくわからない程度です。
湖面が凍結していたのもあって星空を鏡のように映し出すようなリフレクションを見る事は出来なかったのですが、春から秋にかけての風が無い日は美しい鏡面反射も見れそうな感じ。
観光名所として有名な大内宿や鉄道撮影の聖地とも言われる只見線からも割と近いので、南会津に訪れた時は星の観察をしてみる場所としても良いかもしれません。
大内宿の所在地や交通アクセス情報
所在地 | 東北地方|福島県南会津郡下郷町 |
駐車場 | 無料 |
交通アクセス | 磐越自動車道 会津若松ICから車で45分 東北自動車道 須賀川ICから車で1時間 |
マップコード | 433 645 008*62 |
関連ウェブサイト | 會津物語 |
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