栃木県の華厳の滝、和歌山県の那智の滝と並んで日本三名瀑の一つとして数えられる茨城県奥久慈の袋田の滝。冬に訪れてみると高さが120m、幅が73mもある壮大な滝全体が凍結する氷瀑を見る事が出来ました。この記事では袋田の滝の氷瀑をご紹介します。
Table of Contents
最大で9割凍結!袋田の滝の氷瀑
袋田の滝の概要
豊かな大自然と四季折々の風景が楽しめる茨城県奥久慈の大子町。この地域には和歌山県の那智の滝、栃木県の華厳の滝と並んで日本三名瀑、または日本三大名瀑の一つに数えられる袋田の滝があります。
高さ120メートル幅73メートルの圧巻のスケールを誇る袋田の滝は別名「四度の滝」とも呼ばれ、この地を訪れた西行法師が「この滝は四季に一度ずつ来てみなければ真の風趣は味わえない」と絶賛した説と、4段に分かれて岩肌を流れ落ちる事から名付けられたとされる2通りの由来があります。
その由来の通りに、春の新緑、涼し気な水飛沫が太陽の光で輝く夏、景色が赤や黄色に染まる秋の紅葉の他、冬には雪景色と氷瀑も見られる事で、季節によって様々な姿で訪れる人々を楽しませてくれています。
また、地質学調査によって、奥久慈の名峰である奥久慈男体山が海底火山であった頃に、噴火と冷却を繰り返して現在の山の形状になったと推定され、山から流れる滝川が比較的柔らかい岩肌を削って固い岩壁だけが残ったのが、袋田の滝の成り立ちであると言われています。
対岸とトンネルを結ぶ吊り橋
袋田の滝から流れる滝川には吊り橋が架かり、トンネルと対岸のハイキングコースをつなぎます。
この吊り橋は約500メートルの渓流散策コースの他、本格的なハイキングを楽しめる約1.6kmの月居山ハイキングコースの一部となっております。
水墨画のように美しい!袋田の滝の氷瀑
四季を通して様々な表情を見せる袋田の滝は、袋田の滝トンネルの中に設置されている2つの観瀑台から眺める事が出来ます。
岩壁を流れ落ちる水が凍結する事で、水墨画を描いたかのように滝が凍り付く氷瀑は、冬の袋田の滝ならではの見どころの一つ。
近年は暖冬と地球温暖化の影響で、2012年以降完全に結氷をした姿を見れる事は無くなりましたが、2021年から2022年の冬にかけては気温が低い日が多く、全体の8割ほどが凍結した袋田の滝を眺める事が出来ました。
袋田の滝の氷瀑は深夜に凍結して、気温の上昇と共に水の流れが多い場所から徐々に氷を溶かしていきます。
冬季間は他の季節に比べて1時間遅い朝9時に観瀑台への入場が可能になるので、氷が溶け出す前の朝一番に入場し、岩壁の氷が音を立てて剥がれ落ちる様子まで見るのもオススメ。
2022年は2月9日と10日にかけて8割ほど凍結した袋田の滝を見る事が出来ましたが、最大で9割凍結した日もあったそうなので、奇跡的に完全凍結が見れそうな日があったらまた訪れてみたい所です。
冬の袋田の滝の映像
【6K】冬の奥久慈の風景 8割凍結 袋田の滝の氷瀑
袋田の滝観瀑施設にある観瀑台全ての場所から撮影した映像です。
6K解像度で収録した映像ですので、大画面テレビ等でもお楽しみください。
袋田の滝 交通アクセス・時間・駐車場情報
所在地 | 〒319-3523 茨城県久慈郡大子町袋田3−19 |
時間 | 9:00~17:00(12月から4月)/8:00~18:00(5月から10月)/8:00~17:00(11月) ライトアップ期間: 20:00まで(11月)/ 19:00まで(12月~1月) |
入場料金 | 大人300円/子ども150円 |
駐車場 | 町営無料第1駐車場(37台)/町営無料第2駐車場(223台)/民間有料駐車場(700台) |
交通アクセス | 常磐自動車道「那珂IC」から国道118号線経由、約60分 JR水郡線「袋田駅」下車、徒歩約40分 バス利用: 袋田駅⇔滝本(袋田の滝最寄りバス停)、約7分 |
関連ウェブサイト | 大子町 袋田の滝 大子町観光協会 |
この記事へのコメントはありません。