2019年8月15日に宮城県宮城郡亘理町で開催した、わたりふるさと夏まつりの花火大会です。今年は花火の打ち上げ場所を移転して2年目となりますが、成実ばやしや山車運行によるパレード、4000発の花火を打ち上げた花火大会の様子をレポートしました。

わたりふるさと夏まつり

わたりふるさと夏まつりの概要

2011年に発生した東日本大震災の津波被害を受けて5年間もの長い間休止となっていた「わたりふるさと夏まつり」ですが、2015年から鳥の海湾内と荒浜漁港を中心に本格開催。2018年からは陸上競技場やサッカー場を併設した防災公園である「鳥の海公園」に場所を移転して開催しています。

わたりふるさと夏まつり スケジュール

• 縁日 13:00~20:30
• イベント広場 13:10~17:50
• 法要 15:50~16:30
• 灯篭流し 18:20~19:20
• 成実ばやし・山車運行パレード 18:40~19:30
• 打上花火 19:30~20:10

勇壮な成実ばやしが響く山車運行パレード

山車と成実ばやしによるパレードは18:40から花火打ち上げ開始前の19:30まで行われます。
2011年3月11日に発生した東日本大震災の津波によって元々は20基ほどあった山車のほとんどが流失して休止となっていましたが、町内に残った2基と亘理町と姉妹都市になっている北海道伊達市から寄贈された2基の合計4基で2015年から再開しています。このパレードでは、仙台藩初代藩主・伊達政宗の重臣で亘理伊達家の初代当主、伊達成実(だて しげさね)をたたえる成実ばやしの演奏に合わせて鳥の海公園内を練り歩きます。

音楽とシンクロしたミュージックスターマインもある花火大会

わたりふるさと夏まつりの花火大会は、会場内のスピーカーからBGMが流れますが、花火と連動したものではなく会場内の雰囲気作りのために流してあるものであるようで、鳥の海公園内を観覧会場にワイドスターマインや乱玉速射など会場北側の敷地内をいっぱいに使った迫力のある花火が次々と打ち上げられます。

花火打ち上げ時に配備が義務付けられている消防士の方も花火を眺めていられるほど、安全な花火大会なのです。
花火を眺めているようにも見えますが、花火が落下した時の対応や人の立ち入りなどを監視し、主催者や花火師と連携して中断や中止の判断や消火活動などを行って来場者の安全を守るのが消防士の仕事なのです。

単発の花火でも3号玉ぐらいはあると思われますが、打ち上げ場所から会場までの距離も近いので迫力のある花火が楽しめました。

一通りのプログラムを消化すると会場内に流れていたBGMが止められるので全てのプログラムが終わったかと思いますが、ラストにはコンピューター制御で音楽と花火をシンクロさせて音楽の曲調に合わせた演出を行うミュージックスターマインが行われます。
この花火を担当する㈱佐藤煙火さんは、赤川花火大会のデザイン花火競技会や日本三大花火の一つである土浦全国花火競技大会にも出場している実績がある煙火店さんで、今年は、綺香さんの「はじまりのとき」に合わせて花火が打ち上げられました。
中盤の彩色千輪良かったですね！毎年のことなんですが、このプログラムは涙が出るほど感動します。

わたりふるさと夏まつりの動画

[4K]わたりふるさと夏まつり花火大会 2019 フィナーレ ミュージックスターマイン Watari Fireworks Festival | Miyagi Japan

[4K]わたりふるさと夏まつり花火大会 2019 ハイライト Watari Fireworks Festival | Miyagi Japan [BGV]

わたりふるさと夏まつりの映像をYouTubeで公開いたしました。是非来年以降の観覧の参考や観賞用にご視聴いただければ幸いです。

わたりふるさと夏まつり アクセス・駐車場情報

花火は観覧会場の鳥の海公園や周辺地域で鑑賞できます。
駐車場も鳥の海周辺にありますが、復興状況や工事などにより毎年変動しまうので、開催前は公式ホームページでご確認下さい。
花火の終了後は交通規制解除後もたいへん混み合いしばらく出れない可能性もありますので、ご注意下さい。