コンセントで使用可能なIHクッキングヒーターはオススメ！どこでも料理が可能な調理器具

風邪をひいて動きたくない時やハイブリッド自動車の100Vアクセサリーコンセントなど、工事不要でAC100Vコンセントに差すだけで場所を問わずに様々なロケーションで使用出来るIHクッキングヒーターの使用方法や工事が必要な製品との違いを解説していきます。

コンセントで使用可能なIHクッキングヒーターはオススメ！どこでも料理が可能な調理器具

IHクッキングヒーターとは？

火災の原因になるガスなどの火を使用するガスコンロに変わる調理器具としてIHクッキングヒーターが徐々に普及しはじめましたが、IHとは何かと言うと、電磁誘導加熱を意味するInduction Heatingの略です。
導線に交流電流を流すとその周囲に磁界が発生して、その発生した磁界の中に金属を置くと電磁誘導により磁力線が発生し、その磁力線がフライパンなどの金属を通る時に電気抵抗によって発熱する原理を利用しています。

この元々炊飯器はヒーターで加熱をするマイコン式を使用していましたが、それに代わって近年主流になっているIH炊飯器と同じ仕組みで調理できるのが、IHクッキングヒーターなのです。
ガスコンロと比較すると、火災の原因になる火を使わない分、安全に使用できる部分はあるのですが、工事が必要な製品と工事が不要な製品の2通りがあります。
その違いについて説明させていただきます。

工事が必要な製品と不要な製品の違い

IHクッキングヒーターで工事が必要な製品と不要な製品の2通りがありますが、その違いは使用する電源の電圧と消費電力の違いです。
家庭用の100V壁コンセントは2口あろうが3口あろうが、合計の消費電力が1500Wを超えるような使用方法は出来ません。
プラグを差し込んで使用するコンセントの仕組みも理由の一つですが、壁コンセントまで電気を通しているVVFケーブルは、ブレーカーから各コンセント用に配線が分岐しているため、合計した許容電流を超えないようにしているのです。

IHクッキングヒーターは、100V1500W超えない範囲の製品であれば、壁コンセントを使用する事が可能ですが、最大1400Wまで使用出来る2口のIHクッキングヒーターを購入したとしても、2口を同時利用して合計の消費電力が2800Wになるような使用方法はできません。
機器側でコンセントや配線の許容電流を超えないように、最大の消費電力を1500W以内に制限しているのが、工事不要なIHクッキングヒーターなのです。

その一方で工事が必要なIHクッキングヒーターは、ガスコンロのように2口または3口同時利用が可能なように、最大消費電力を制限していない製品になるため、200Vの単相3線式配線への入れ替えや、IHクッキングヒーター用の専用回路を設ける工事などを行わなければいけません。
工事費用を含めると初期投資が割高になってしまうデメリットはありますが、100Vと同じ電気代で2口以上の同時利用ができる他、ガスコンロのような強い火力で使用できる事がメリットとなります。

そのため、キッチンに常設する場合は工事が必要な200V用IHクッキングヒーターを購入して、卓上カセットコンロのように使用したい時は100V用IHクッキングヒーターを選択するのが良いでしょう。

IHクッキングヒーターを使用するメリット

使用しているうちにIHクッキングヒーターにもそれぞれメリットとデメリットがある事に気付きましたが、ガスコンロにはないIHクッキングヒーターのメリットと魅力についてご紹介します。

火を使わないから安全

IHクッキングヒーターは、ガスなどの火を使用せずに電磁誘導加熱の原理を利用した電化製品になるので、ガス漏れや引火が原因となる火災のリスクを減らして安全に調理ができる製品なのです。
また、トッププレート自体が発熱するわけではなく、加熱した鍋やフライパンなどの調理器具の熱がトッププレートに伝わった分以上の温度にはならないため、火傷のリスクも少なく安全なのです。

温度管理がしやすい

ガスコンロは、弱火から強火まで火力を調整する事は出来ますが、温度管理は得意ではありません。
製品による違いはありますが、IHクッキングヒーターには、予め温度設定が出来るモデルもあるので、調理中の温度管理を可視化して食材の温度が上がりすぎないように設定する事もできます。

トッププレートが平面なので手入れが簡単

IHクッキングヒーターは、ガスコンロの五徳やバーナーキャップのような凹凸がある部品を使用していないフラット形状のトッププレートを採用しているため、汚れが拭き取りやすく手入れがとても簡単です。

熱効率が高くて無駄が無い

ガスコンロは、鍋底から外れた火や熱気が外部に逃げてしまう事から熱効率は40%から55%になってしまいますが、IHクッキングヒーターは直置きした調理器具を磁力で加熱をする仕組みになっているため、約90%の非常に高い熱効率でエネルギーを無駄なく利用できる利点があります。
また、直接調理器具を加熱する仕組みになっているため、ガスコンロのようにキッチンなどの周囲の温度を上げてしまう事も少なくなります。

100Vであれば場所を選ばずどこでも使用可能

火を使わないIHクッキングヒーターは、ガスコンロのような使用上の制約が少なく、布や絨毯などの上に直置きしなければ、コンセントから届く範囲で場所を選ばずにどこでも使用が可能です。
例えばテーブルの上やキッチン、アクセサリーコンセント付のハイブリッド車でも、火災や一酸化炭素中毒のリスクが少ないロケーションで使用できますので、極端な話、部屋に食材とテーブルがあれば一歩も動かないひきこもり生活も出来るようになるのです。

ただし、100Vモデルだけの話なので、工事をして専用配線を使用しなくてはいけない200Vモデルは、キッチンなどの予め決めていた場所でしか使用できません。

電磁波の影響は一般家電と同等かそれより低い

IHクッキングヒーターは電磁調理器とも呼ばれているので、電磁波が多く出ているというイメージをお持ちかも知れませんが、そもそも、電磁波は自然界にも存在する（太陽光線、地磁気、雷、静電気放電により発生等）ものであり、IHクッキングヒーターだけから生じるものではありません。
IHクッキングヒーターから生じる電磁波は、他の電化製品と同等レベルか弱いレベルにあり、安心してお使いいただける製品です。

IHクッキングヒーターを使用するデメリット

ガスを使用せずに安全に調理が可能なIHクッキングヒーターですが、メリットばかりではなく、使用可能な調理器具に関する制約や電化製品であるが故のデメリットもあります。

使用できない調理器具がある

IHクッキングヒーターは、磁力によって金属に熱を発生させて調理をする家電であるため、土鍋やアルミニウム、銅などの磁性を持たない調理器具は使用する事ができません。
最近は、今まで使用出来なかった調理器具も使用可能なIHクッキングヒーターも販売されるようになりましたが、そうでない製品であればIH対応の調理器具を使用して調理をする事になります。

停電時は使用できなくなる

東日本大震災では大規模停電の影響でオール電化住宅の家電が使用出来ずに評価を落としてしまった事がありましたが、それと同様にIHクッキングヒーターも電気が無ければ使用できないリスクがあります。
最近はハイブリッド車の普及で、車両側のアクセサリーコンセントから電源を取って、消費電力が1500W以内の家電を稼働させる事も可能になりましたが、ハイブリッド車が無い場合は上記リスクがある事を頭に入れておいた方が良いと思います。

電気代がかかる

IHクッキングヒーターの100V1400Wモデルを使用して、約10分間加熱を続けると5.5円～6.5円ほどの電気代がかかります。
都市ガスを利用している家庭では割高になってしまいますが、プロパンガスを利用している家庭ではガス代とさほど変わらないぐらいの料金になりますので、契約しているガスの種類や利便性で選ぶのが良いかと思います。

実際の使用感はどこでも使えて便利

主に90系ヴォクシーハイブリッドE-Fourの車載用調理家電として使用していますが、100V1500Wのアクセサリーコンセントの使用可能範囲に収まっている最大消費電力1400WのIHクッキングヒーターを使用しております。
延長コードが届く範囲内であればどこでも使用できるだけではなく、コンビニや飲食店がほとんどない山越えの道でも、食材と調理器具さえあれば、どこでもコンセントに差して電源を入れるだけで調理をして食事をする事が可能なのです。

わずか30cm四方の大きさしかないコンパクトサイズなので、そのまま部屋に持ち込んで夜食用に調理もできるので、風邪をひいて動きたくない時などにとても重宝しています。

90系ヴォクシーハイブリッドE-Fourの100Vアクセサリーコンセントについては上の関連記事カードリンクでご紹介しております。

200Vと100VのIHクッキングヒーターの紹介

電源に200Vを使用するIHクッキングヒーターはキッチンに常設するビルトイン型や据え置き型に多いのですが、ガスコンロのように火力が強くてグリルまで使用出来るこれまで通りに調理が可能な製品が多く、設置工事が必要です。
工事無しで100Vコンセントを電源に使用するIHクッキングヒーターは持ち運びが容易にできる分、コンセント自体に最大消費電力が設けられているため、火力と使用口数に制限があって普段の料理には不向きです。どちらかと言うと、食卓を囲んでの鍋料理や一人暮らしの方など、1回で作る料理が少ない方向けとなります。
間違えて購入をしないように、使用する電源の違いによるIHクッキングヒーターの形状を一覧にしてまとめましたので、ご参考にしていただければ幸いです。

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100V 卓上IHクッキングヒーター

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