神明の花火大会が終了した後のゲリラ雷雨でポータブル電源が故障した事をきっかけに、EcoFlow River 2 MAXを購入していましたが、それから約半月で衛星を使用したインターネット通信を行えるStarlink(スターリンク)を契約し、松島基地航空祭と大曲全国花火競技大会で実戦投入をしてみました。
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衛星インターネット通信Starlink×ポータブル電源EcoFlow River 2 MAXでライブ配信してみた!
ポータブル電源の水没からEcoFlow River 2 MAXを現地調達まで
以前使用していたサイエルインターナショナルのポータブル電源、MW-PP222は約3年ほど使用していましたが、2024年8月7日に開催した神明の花火大会の後のゲリラ雷雨で水没してしまいました。
水没というよりも、片付けている途中に降り出した強い雨だったので、ファスナーを空けているバックパックの隙間から水が入って漬かってしまったのです。
後日も忍野八海祭りでライブ配信をする予定があったので、甲府周辺で新たなポータブル電源を急遽購入しなければいけなくなり、甲府のヨドバシカメラで店員と相談の元、EcoFlow River 2 MAXを購入する事になりました。
サイエルインターナショナルのMW-PP222は、ノートパソコンとモバイルWi-Fi2台でのライブ配信が主な使用用途でしたが、将来的にはStarlinkを使用した衛星インターネット通信を行う事も視野に入れていたので、持ち運べる重さと最低4時間は配信を行える容量で検討した結果、容量512whのEcoFlow River 2 MAXで充分だろうという話になりました。
Starlinkを使用したライブ配信は荷物のコンパクトさが肝
元々内部機能だけでは長時間の高画質撮影が出来ないBlackMagic Pocket Cinema Camera6Kという動画用カメラを使用していたので、レンズの他に外部バッテリーや外部音声収録機器などの外付け機器を使用しないと満足に長時間記録が出来なかったため、ライブ配信をするとなると、ノートパソコンやポータブル電源が必要でした。
ただでさえキャリーバック1つに収まらない荷物量だったので、Starlinkを加えても一人で持ち運べる荷物量に抑えて移動できるようにしなければいけないのですが、これ以上撮影機材自体を減らす事が難しかったのです。
なので、キャリーバックは撮影機材とStarlinkアンテナなどの重い物、バックパックにポータブル電源とStarlinkルーターやその他軽量物を収める事になりました。
Starlink V2純正のグラウンドマウントは持ち運ぶのが難しい大きさである事と、人が通る場所では珍しい物見たさに人が集まってしまう事もあるので、通信を維持できるようになるべくアンテナを高く上げて、キャリーバックのサイドポケットに三脚を収められるように、SLIKの三脚を加工したStarlink用マウントを製作しました。
体力は結構必要になりますが、動画撮影用カメラや三脚、スチール撮影用カメラやその他周辺機器に、Starlinkでインターネット通信を行うための機材一式を追加しても一人で持ち運べるようには出来ました。
Starlinkを使用したライブ配信のテスト
スターリンクのアンテナとルーターだけでも28Wから60W程度の電力を消費していたようなので、それにノートパソコンの消費電力がプラスされると、60Wから100Wまでの電力が常時消費されていました。
現段階ではカメラのHDMIの出力の仕様でフルハイビジョンでのライブ配信をしていますが、4K映像での配信となれば、グラフィックボードの消費電力もプラスされてしまうので、計算上は3時間から3時間半ほどの連続使用となるので、容量的には少々物足りないかもしれない。
スターリンクは、高度500キロメートル程度の低い高度を周回している衛星との通信を行ったり、衛星に向けてアンテナを自動調整するような精密機器でもあるため、修正正弦波や矩形波のAC出力は使う事ができない。
その点においては、EcoFlowのポータブル電源全製品のAC出力が純正弦波になっているので、パソコンへの給電も含めてほぼ全ての家電製品や機器を全く問題なく使用できます。
テストとして約4時間半ほど連続通信を行いましたが、通信終了後にスターリンクアンテナの格納やパソコンのシャットダウンをしても、残容量は約20分ほど残っておりました。
Starlinkを使用してライブ配信をしてみた
【ライブ配信】2024年 大曲の花火 全国花火競技大会 夜花火の部 2024年8月31日 18時50分競技開始
花火大会であれば長くても1時間半から2時間ほどで終わりますが、大曲全国花火競技大会は昼花火1時間、夜花火で2時間40分ぐらいになります。
本来であればEcoFlow River 2 MAXの容量でも足りる計算だったのですが、通常時よりも消費電力が高い状態で、大会提供花火前にポータブル電源の電力を使い果たしてしまいました。
競技時間が間延びしてしまった影響もあったのかもしれませんが、煙や霧で通信状態が悪くなって、衛星を探している間に消費電力が高くなってしまったのでしょう。
Starlinkを使用した4時間以上のライブ配信をする場合は、EcoFlow River 2 PROぐらいの容量があった方が良いかもしれません。
松島基地航空祭の時は、人が比較的少ない場所でのライブ配信をしていましたが、広く場所を使えていた分、インターネット通信が滞るような障害物も無く、安定した通信を行えておりました。
通信状況によっては消費電力の変動があるので、360度見渡せるような場所の方が長時間の運用が可能になっている可能性は高いようです。
Starlinkとポータブル電源で災害時にも強いネットワークと電源確保に
東日本大震災の際は、電力や通信手段の確保に苦労させられた記憶もそんな遠い昔の話でもないですが、近々来るかもしれないと言われている南海トラフ地震対策に、ポータブル電源を万が一の備えとして購入しておくのも良いのかもしれません。
また、Starlinkに関しても災害時の通信手段として活用する事も出来るのかもしれません。
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